海外取引所でよく行われているけど、日本の取引所でも実施する取引所が増えて来たよ!
IEOに興味あるから詳しく教えてよ!
✅IEOがどういうものか知らない人
✅IEOに興味のある人
✅IEOに参加して見たい人
✅仮想通貨の知識として知っておきたい人
IEOとは
IEOとは新しく仮想通貨取引所に上場する仮想通貨を、上場前に仮想通貨取引所が先行販売するサービスです。
先行販売される価格は上場価格よりかなり割安である事がほとんどで、上場直後に数十倍や数百倍の価格になる事も珍しくなく、大きな利益が狙えるのが魅力です。
IEOはInitial Exchange Offering の略称で、主に海外の仮想通貨取引所で積極的に行われており注目を集めています。
最近では日本の取引所でもIEOが実施され始めたので、海外取引所を使用する事に抵抗のある人でも国内の取引所から参加が可能です。
IEOの目的
投資家側から見ると上場前の仮想通貨を割安で購入できるお得なサービスですが、仮想通貨を発行する企業側から見るとIEOの目的は資金調達です。
仮想通貨を発行する企業は、自分たちのプロジェクトを成功させることが目的ですが、まず手元に事業資金が無いと人も雇えず、開発やマーケティングもできません。
株式会社であれば株式を発行して、投資家に購入してもらう事で事業資金を集めますが、仮想通貨に関わるプロジェクトは株式の代わりに独自の仮想通貨を発行して投資家に購入してもらう事で事業資金を調達します。
このようにIEOには資金調達と言う目的があり、上場後に価格が上昇するかは集めた資金で何をしようとしているのかが重要になります。
多く人が期待ができるようなプロジェクトであった場合、上場後に価格は大きく伸びますが、魅力的ではない場合は上場直後に大きく下落するリスクもあります。
IEOに参加する場合はそのプロジェクトの内容もよく調査して、将来的に期待できるプロジェクトかどうかを見極めてから参加するようにして下さい。
IEOとICOの違い
IEOとよく似た資金調達の手段でICOと言うものがあります。
ICOとはInitial Coin Offeringの略称で、仮想通貨を上場前に割安で購入できる点はIEOと同じですが、IEOが仮想通貨取引所が仲介して行われるのに対し、ICOは仲介者がおらず、企業独自のウェブサイト等で先行販売されます。
仲介者のいないICOでは、誰も企業やプロジェクトの審査をしないため、企業が資金を集めて逃げると言う詐欺が横行して衰退しました。
その点IEOは仲介者の仮想通貨取引所が独自の審査基準を設けて、企業やプロジェクトを厳正に審査して詐欺の危険を排除する環境が整備されたため人気となりました。
仮想通貨取引所側からすれば自分たちが審査した企業や仮想通貨が詐欺案件だった場合、信頼が大きく失墜するので、かなり慎重に調査しています。
そのためIEOでは詐欺のリスクはかなり低いですが、ICOの方は詐欺の温床となっており、海外ではまだに実施されていますので参加はしないようにして下さい。
審査基準のあるIEOを行わずに、審査の無いICOを行うと言う事は、審査に通らない怪しい企業やプロジェクトの可能性が高いためです。
●ICO:仮想通貨を発行する企業やプロジェクトを審査する環境がないため現在は詐欺の温床
●IEO:仲介者の仮想通貨取引所が企業やプロジェクトの審査を行うため、詐欺の危険性がかなり低く安全が確保されている
IEOのメリット・デメリット
安全で大きな利益が狙えるIEOですが、メリットもあればデメリットも存在します。
下記がIEOのデメリットになります。
①必ず購入出来るわけではない
②上場後に暴落するリスクもある
これからメリット・デメリットを1つずつ解説しますが、資産が大きく増える事もあれば、減る事もありますので、よく理解してから参加するようにして下さい。
IEOのデメリット①
必ず購入出来るわけではない
IEOの参加条件や購入できる仮想通貨の割り当てられる量は取引所によって異なります。
参加条件をクリアした人達で抽選を行い、当選者のみ購入できると言うシステムを取り入れているところもあり、その場合は外れると購入できません。
IEOを実施する取引所が指定する仮想通貨を保有している量により、購入出来る量を割り当てる方式を採用している取引所もあり、その場合は指定の仮想通貨を保有していないと購入はできません。
条件はIEOを実施する取引所により異なるため、参加する場合は事前に条件をよく確認してから参加して下さい。
IEOのデメリット②
上場後に暴落するリスクもある
IEOは割安で仮想通貨を購入できるチャンスですが、上場後に必ず価格が上昇すると言う保証はありません。
上場後すぐに大量の売り注文が出され、IEO販売価格を下回り大損するケースもあります。
上場後は大きく価格が動くケースが多いため、大きな利益も得られますが、場合により大きな損失を抱える可能性もあるため注意が必要です。
IEOで利益を得るには、将来何を行うための資金調達なのかを調査して、多くの投資家が期待できると思えるプロジェクトなのかを慎重に見極める必要があります。
では次はIEOのメリットを1つずつ解説します。
①安全で信頼性が高い
②IEO実施後にすぐ取引所に上場する
③大きな利益が狙える
④参加方法が簡単
IEOのメリット①
安全で信頼性が高い
IEOは審査する仮想通貨取引所の信用にも関わるため、あらゆる角度から企業やプロジェクトを調査しているため安全で信頼性が高いのがメリットです。
仮想通貨業界は詐欺がとても多く、TwitterやYouTubeでも詐欺まがいのコインを紹介している人もたくさんいます。
しかしIEOではこう言った詐欺に合う可能性は極めて低いため安全です。
しかし安全である事と価格が上がる事は別問題なのでその点は注意が必要です。
IEOのメリット②
IEO実施後にすぐ取引所に上場する
IEOは実施後すぐにその取引所に上場することがほぼ確定しているので、すぐに売買できるのもメリットの1つです。
信頼性の低いICOの場合は、大手に有名取引所に上場が決まっていると宣伝して資金を集めて、結局上場せずに企業が逃げるケースがほとんどです。
その点IEOは上場とセットで行われるので安心ですし、すぐに売買できるのも大きなメリットです。
IEOのメリット③
大きな利益が狙える
IEOは購入価格から10倍や100倍になることも珍しくなく、大きな利益が狙えるのも魅力の1つです。
国内で最初に実施されたIEOは2021年7月にコインチェックが実施したパレットトークン(PLT)ですが、IEOでの販売価格が1コイン4.05円でしたが、上場後すぐに46円となり約11.5倍になりました。
その後も価格は上昇して2021年8月には最高値の98円となり、IEO販売価格から約24倍になりました。
その後は価格は下落して記事執筆時点では20円になっていますが、それでもIEO販売価格から約5倍の価格です。
良いプロジェクトであれば長期保有してもIEO販売価格を下回る事は無く、短期、長期でも大きな利益が狙えるのもメリットです。
IEOのメリット④
参加方法が簡単
IEOの参加方法は実施する取引所により異なりますが、多くの場合、取引所に口座と資金があれば誰でも参加できるようになっています。
海外の取引所で行われるIEOは、実施する取引所が独自で発行している仮想通貨を一定数保有する等の条件がありますが、日本の取引所は独自の仮想通貨を発行している取引所が少ないため、日本円を預け入れて抽選が行われるケースがほとんどです。
購入資金と口座があれば誰でも参加できるシンプルなルールなので、参加のハードルが低いのはメリットですね。
日本国内で行われたIEOの事例と今後の予定
日本ではIEOの歴史は浅く、先ほど紹介した2021年7月にコインチェックが実施したパレットトークン(PLT)が国内で最初に実施されたIEOで、その次がGMOコインが実施したFCRコインです。
記事執筆時点では国内でのIEOはこの2つのみですが、3つ目、4つ目も既に決定しており、今後どんどん増えて行くと予想されます。
参考にこれまで行われた2つのIEOと、現時点で判明しているIEOの予定を解説します。
日本国内最初のIEO「パレットトークン(PLT)」
通貨名 | パレットトークン |
ティッカー | PLT |
発行上限 | 10億枚 |
IEO販売価格 | 4.05円 |
最高値 | 98円 |
現在の価格 (2022年8月末) | 20円 |
購入できる取引所 | コインチェック |
パレットトークン(PLT)とは日本で誕生した仮想通貨で、2021年7月にコインチェックが実施した国内最初のIEOで上場した株式会社Hashpaletteが発行、運用している仮想通貨です。
パレットトークン(PLT)はエンターテインメントに特化したNFTプラットフォーム「PLT Place」で使用する事ができます。
主な用途はNFTの購入費や発行手数料等に使用されます。
日本の文化であるマンガやアニメ、音楽やスポーツ等のコンテンツ発展を目指す事を目的としてIEOが実施されました。
購入申し込み開始からわずか6分で目標金額である9億円を突破した事でも話題となり、上場後もすぐに46円の約11.5倍となりました。
さらに翌月にはIEO販売価格から約24倍の最高値である98円となりました。
その後は仮想通貨全体の相場状況も良くない事もあり、下落して現在の価格は20円程で落ち着いてますが、それでもIEO販売価格の4.05円を大きく上回っている事から国内最初のIEOは大成功したと言えます。
日本国内2例目のIEO「FCRコイン」
通貨名 | FCRコイン |
ティッカー | FCR |
発行上限 | 10億枚 |
IEO販売価格 | 2.2円 |
最高値 | 2.6円 |
現在の価格 (2022年8月末) | 0.4円 |
購入できる取引所 | GMOコイン |
FCRコインとはサッカーのJ2リーグ所属の「FC琉球」により発行された仮想通貨で2022年5月にGMOコインにてIEOが実施されました。
FCRコインは「ファン・サポーターとサッカークラブの関係性をアップデートし、 現代のサッカークラブ経営の新しいスタイルを示すことで、 日本とアジアのサッカーを欧州や南米に並ぶものにする」をビジョンに掲げており、その実現に向けた資金調達および独自プラットフォーム「FC RYUKYU SOCIO」での利用を目的として発行されました。
FC RYUKYU SOCIOではFCRコインを使用してチーム運営の意思決定に関わる投票に参加したり、好きな選手にコインを送って応援する事ができます。
FCRコインは国内初のプロスポーツのファントークンとして大きく関心を集めましたが、上場後に価格は暴落してしまいます。
出典:GMOコイン公式サイト
上場直後こそ最高値の2.6円を付けましたが、すぐに大量の売りが発生して0.5円付近まで下がり、現在は0.4円付近の価格になっています。
FC琉球としては目標額の10億円の資金調達に成功しましたが、FCRコインの価格はIEO販売価格の2.2円から大幅な下落となり、現在も価格が上昇していない事から投資家目線で言えばIEOは失敗したと言えます。
FCRコインの価格下落の原因の1つとしてGMOコインの対応に問題がありました。
上場前の情報では1日あたりのFCRコインの最大取引数量の制限は明示されていませんでしたが、上場後に公開されたルールにより急遽1日の取引量が100万FCRに制限されました。
これは大口の売り圧を防いで価格を安定させるために行われたと予想されますが、投資家によっては売却するのに数日かかる事が判明して、売りたくても売れない状況となりました。
この対応に不満が続出したためか、数時間後には1日の取引制限が100万FCRから2000万FCRに変更されました。
これを受けて売り急ぐ投資家が殺到して価格が急落しました。
GMOコインにはIEO実施前に取引制限の説明が無かった事や、突然のルール変更で批判が殺到しました。
価格下落の原因はこれだけでは無いと思いますが、投資家を不安にさせたこの対応も影響しているはずです。
GMOコインは取引手数料や入出金手数料が無料で投資家に優しい優良な取引所ですが、なぜIEOではこのような対応になってしまったかを考察すると「経験不足」が挙げられます。
FCRコインのIEOは国内では2例目でGMOコインとしては初めての実施です。
頻繁にIEOを実施している海外の取引所とは違い、国内取引所ではIEOはまだ実験レベルの段階です。
IEOを実施するにあたり、どんな事象やトラブルが発生してどのように対応するかも想定しきれていなかったと思われます。
今回の対応でGMOコインに不信感を持った投資家もいると思いますが、優良な取引所である事は間違いないので信頼を回復させて、新たなIEOを成功させて欲しいところです。
日本国内3例目のIEO「フィナンシェ(FiNANCiE)トークン」
通貨名 | フィナンシェ(FiNANCiE)トークン |
ティッカー | – |
発行上限 | – |
IEO販売価格 | – |
最高値 | – |
現在の価格 (2022年8月末) | – |
購入できる取引所 | コインチェック |
国内3例目のIEOはコインチェックが実施する「フィナンシェトークン」です。
2022年夏にIEOを実施予定でしたが、記事執筆時点の8月末でも情報は公開されていないので秋から冬ぐらいになりそうです。
「フィナンシェトークン」とは、株式会社フィナンシェが発行する仮想通貨となります。
フィナンシェは、ブロックチェーンベースで構築される新世代のクラウドファンディングサービスです。
クラウドファンディングサービスと言えば既に「Makuake(マクアケ)」や「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」が有名ですが、フィナンシェは既存のクラウドファンディングにブロックチェーン技術を組み合わせた「トークン型のクラウドファンディング」を実現しています。
従来のクラウドファンディングでは実行者が支援者に対しお礼であるお返しのリターンが配布されますが、それが終われば実行者と支援者の関係性は継続しにくい構造になっています。
しかしフィナンシェのクラウドファンディングは実行者であるオーナーがトークンと呼ばれる独自のポイントや通貨、NFT等を発行、販売する事で資金調達を行います。
支援者であるサポーターはトークンを購入して、コミュニティを形成するメンバーとなり、オーナーの夢の実現に向けて意見を提案するなど共に行動することが可能です。
サポーターが購入したトークンはマーケットで売買する事も可能で、支援者はチーム活動を通じてトークンに価値を生み出す事ができるシステムです。
簡単言うと夢のあるオーナーが株式に似た意味合いのトークンを発行して、その夢を応援する支援者がそれを購入して、一緒にさらなるアイデアを出してその夢を成功へ導き、トークンに価値が生まれ価格が上昇する事で支援者に経済的なリターンが得られると言う仕組みです。
日本では一個人が株式を発行して上場、資金調達をする事は不可能ですが、フィナンシェを利用すれば同じような形で資金を調達して、コミュニティを作成して支援者の知恵も借りられると言う画期的なシステムで、個人的には非常に期待のできるプロジェクトだと思っています。
そして国内初の「パレットトークン」のIEO実施して成功させたコインチェックが行う事でも期待が高まっています。
まだ詳細は発表されていませんが、国内3例目のIEOである「フィナンシェトークン」は要注目です。
IEOの参加には口座登録が必須のため、コインチェックに口座を開設していない人は開設する事をおすすめします。
日本国内4例目のIEOは新しいアイドルグループの創造
日本国内で4例目になると予想されるIEOが株式会社オーバースと言う企業が発行する仮想通貨で、調達した資金は新しいアイドルグループの創造の目的に利用される予定です。
まだ詳細は公開されていませんが、2023年にDMM Bitcoinにて実施されると思われます。
IEO実施後にメンバーの募集や選考が行われるようで、メタバース空間での活動も予定しているようでどのようなIEOになるか興味深いです。
【P2E】国内初の遊んで稼ぐゲームのIEO
遊んで稼ぐ「Play to Earn」
文字通りゲームをプレイして仮想通貨を獲得、換金して稼ぐタイプのゲームですが、そのゲーム内で使用する仮想通貨のIEOがフォビジャパンにて実施検討されています。
ゲーム内通貨のIEOは国内で初の試みで、累計777万ダウンロードを誇るモバイルRPG『De:Lithe(ディライズ)』をベースに現在開発を進めているゲーム内で使用する仮想通貨のになります。
国内最初のIEOを行ったパレットトークンを発行している株式会社HashPaletteが開発しています。
世界でも人気が上昇中の遊んで稼ぐ「Play to Earn」タイプのゲーム内通貨のIEOは日本では初の試みとなり、非常に注目です。
ゲームが2023年上旬にリリース予定となっているので、その頃にはIEOも実施される可能性があります。
フォビジャパンと言う取引所については下記の記事で詳細を解説してますので、今のうちにに口座を作って、IEOに備えておく事をおすすめします。
【P2E】遊んで稼ぐゲームのIEO第2弾
遊んで稼ぐゲーム「エルフマスターズ」と言うゲームのゲーム内通貨「ELF」のIEOがbitFlyer(ビットフライヤー)で実施される事が決まりました。
先ほど紹介した「De:Lithe(ディライズ)」と同様にエルフマスターズもパレットトークンを発行している株式会社HashPaletteが開発しています。
「エルフマスターズ」のリリースは2022年9月16日で、事前に行われた第1回ゲームNFTセールはマスターレアパックが54秒で即完売、第2回セールは抽選の申込金額が27億円超と言う結果になりました。
かなり注目されているゲームのため、そのゲーム内で使用する仮想通貨のIEOの注目度にも期待できます。
IEOの実施時期はまだ公表されていませんが、事前にbitFlyer(ビットフライヤー)に口座を開設して準備しておくことをおすすめします。
さいごに
今回は大きな利益が狙えるIEOについて解説いたしました。
私自身もIEOで大きな利益を出していますし、現在も有望なIEOには積極的に参加しています。
IEOは海外取引所で頻繁に実施されており、私はBybit(バイビット)のIEOであるローンチパッドによく参加しています。
日本の取引所ではまだIEOの事例が少ないですが、今後はもっと増えるとおもいますので、有望なプロジェクトを見極めて、ぜひ参加してみて下さい。
ただし上場後暴落の可能性もあるので、必ず余剰資金で参加するようにお願いします。
当ブログではかなりお得な国内の仮想通貨取引所の解説や、歩くだけで仮想通貨が稼げるアプリや寝て稼げるアプリ、運転して稼ぐアプリ等さまざま仮想通貨関連の記事を書いてますのでよければ他の記事もご覧ください!
またTwitterもやってますのでフォローしていただけると嬉しいです!
最後まで読んでいただきありがとうございました。